Building

建物概要



平成15年3月に竣工となったグランドメゾン大府花咲台。

総戸数124戸は、マンションの中でもかなり多い方であろう。施工主は言わずと知れた積水ハウス株式会社の名古屋マンション事業部。

当時としては中々時代を先取りしたマンションであった。

マンションの顔「エントランス」に使われている材質は、 床に「御影石」、巾木及び壁には「大理石」をあしらった本物志向である。 自動扉には建物内部と統一された木材が使われており、 全体的な雰囲気を落ち着いた居住空間とする演出が随所に光っている。

各部屋の床は二重床ではなく、太鼓現象を起こさないエスレンボイド工法
部屋間の戸境壁も一般的な分譲マンションよりも厚く造ってあるので、集合住宅の問題の1つである騒音問題も、
程よく抑えられた造りの良いマンションである。

敷地内に駐車場を100%確保し、尚且つ一台一台の駐車スペース間隔が広い。
駐車場ほぼ全てのスペースが平面駐車場というところも、他の分譲マンションとの差別化が図られている点である。

当マンションは、1番館から3番館までの三棟構成だが、一般の出入り口は中央エントランスからのひとつである。

三棟の中で南側に位置する3番館だけが、地上8階と他の棟よりも低い。
北側の1・2番館は扇状に建っているのだが、遠目に見るとひとつの建物の様に見えると言われる事が多々ある。
その北側の1・2番館と南側の3番館の中間くらいにエントランスがある。(画像参照)

当然入り口はオートロックである。
建物内に入るには、エントランスの2つの自動ドアを開けることとなり、防犯と高級感の向上に一役買っている。

2つ目の自動ドアをくぐり、中庭「パティオ」に向かって右側の通路が1・2番館へ続く廊下、
対して左側へ向かう通路が3番館へ続く廊下である。

大府花咲台にはエレベーターが全部で5機ある。
1・2・3番館とも、同じフロアでもエレベーターを間違うと目的の部屋へたどり着けないので注意が必要である。

2階より上層階には、フロアを横に一直線に結ぶ渡り廊下的な物が、このマンションには存在しない。
住む者にとっては同一階で同じエレベーターを利用する住人が限られる為、プライバシーが尊重された造りとなっていて非常に好ましい上、エレベーターの待ち時間もほとんど無く快適だ。
そのお陰で、子供達が走り回る事もなく、居住階では静かさを保っている。

『 ご家族の理想をカタチにした戸建住宅の快適さをマンションに 』

 が、販売時のカタログに謳われていたが、あながち嘘ではないだろう。




ルームタイプ



GM大府花咲台には、実に25種類ものルームタイプが存在する。

標準的な13種類には、
A〜Mのアルファベットが振られており、
1番館の西側から順にA・B・C-type
2番館の同じく西側からD・E・F・G-type
3番館の西側から順にH・I・J・K・L・M-typeとなる。

上記13種のルームタイプ以外の部屋には、
ルーフバルコニーが付いたタイプも存在する。

各番館の2階部分が、そのルーフバルコニータイプであり、
それぞれ西側からN・O・P・TR・JR・KR・LR・MR-typeとなっている。

上記P-type
1・2・3番館最上階にもルーフバルコニータイプがあるが、
その最上階のタイプは、
1番館西側(鞍流瀬川側)がQ-type
2番館東側(ケーズデンキ側)がR-type
3番館西側がS-type、東側がT-typeとなっている。


上記ルームタイプの多様さを見ても、
当マンションは、知多半島の中でも、少し異質な存在だと言えるだろう。

このあたりは、
さすがトップハウスメーカーの積水ハウスが手掛けた物件だと褒めておこう。


住所について



当マンションの所在地は「愛知県大府市柊山町1-112」であるが、竣工時の住所表記は現在とは違ったものであった。
因みに竣工時の住所表記は「大府町カラソ」である。古いナビ目的地を設定する際には「カラソ8-60」で検索すると出てくるかも知れない。

平成20年11月に町名変更があり、現状の表記となった。

余談ではあるが、口頭で住所を伝える時に、どうしても「カラソ」が上手く伝わらない。よく「カラス」とかに間違われた。

それにしても、この地名の由来は何だったのだろうか?

なんとなく北海道のアイヌ語の雰囲気が漂っている。知っている人が居れば、ぜひ教えて欲しいものである。

ともかく、ヒイラギマヤチョウになって、カラソより伝えやすくなったので良しとしよう。


※ 追記
この話を書いたら、読者の方から有力な情報を頂いた。
「カラソ」という地名は、
小石まじりの乾いた土地」のことらしい。
これで意味は理解できたが、
なぜその意味が「カラソ」という表記なのかが今後の研究課題だ。



マンション内の施設について



エントランス外側の扉を入ると、まず最初に管理人室がある。

この部屋には管理人さんが常駐されている。当マンションの竣工時から同じ管理人さんが鎮座しているので、此所で生まれ育った子供達は、管理人さんにとてもなついている。

マンションの構造はプライベートを重視した物だが、このエントランスの雰囲気はとても下町的だと思う。
仕事に家事に忙しい親では見過ごしがちな子供間の出来事も、この管理人さんが目を配り、しっかりと教育してくれている。
今の時代、特にマンションでは、希薄になりがちな人間関係にも程よく介在してくれているとの専らの噂。
子供が居る家庭には、とても良い環境で育てることが出来るであろう。


その管理人室と向かい合わせの位置に郵便ポストと宅配ボックスが設置してある。
この場所には、外側と内側にそれぞれ監視カメラが付いているので、
はた迷惑なポスティングをする人間は、立ち所に面が割れることとなる。

いたずら目的や性描写のいかがわしいチラシなどは、ほとんど入ってこないので、それなりの効果を上げているのだろう。


館内には住人の為に、集会所やキッズルームなる物がある。
最近流行のスポーツジムやシアタールーム、来客ラウンジなる物は存在しないが、
毎月支払う管理費のことを考えれば、そんな物は必要ない気がする。そういった物を必要とする人は、億ションでも購入して下さい。当マンション規模で、そんな贅沢な施設は必要ないと思います。

話はそれたが、
集会所では全世帯から代表一人が参加する様な会合がある様な場合でも、それなりの広さがあるので十分対応できる。

管理組合主宰の住民総会を開催する場合にでも、外に場所を借りなくても良いくらいの規模である。
ちょっとした住人同士の親睦会や子供会もここで開催出来るので、案外便利である。

その集会所の向かいにキッズルームがある。
文字通り子供が遊ぶ部屋だが、マンション内の友達同士なら安全な敷地内でちょっとした遊びが出来るので、
保護者の方々はとても安心出来るのであろう。
奥様方の砂場デビューならぬキッズルームデビューなるものが、あるかどうかは定かではないが・・・。

そのキッズルームを3番館の方へ向かう途中に「屋上庭園/ガーデン・ステージ」がある。

このスペースは、機械式駐車場の屋上に当たる部分であり、
2番館と3番館を結ぶ通路ともなっている。

屋上部分の広場は「サンシャイン・パティオ」、
遊歩道部分は「オープンエア・プロムナード」という呼称だ。

夏には、
毎年此所で、「サマーフェスタ」が開催されている。

自治会主催のこの催しは、いろいろなゲストが登場し、子供達にも大人気となっている。
文字通り、この場所が「ガーデン・ステージ」となる一日である。

しかしながら、住民の間では、
「サンシャイン・パティオ」や「オープンエア・プロムナード」などという単語を耳にしたことがない・・・。




インターホンの使い方


当マンションは3棟構成の為、
各戸に連絡するインターホンの使い方に迷ってしまう方が居るようだ。

別ページにて詳しい説明があるので、そちらを参照されたし。


パース.jpgパース.jpg販売当時のカタログ完成予想図

entrance-right.jpgentrance-right.jpg入り口はここのエントランスのみ

annaiban.jpgannaiban.jpgエントランス入って右手を進むと案内板がある

annai-room.jpgannai-room.jpg目的の部屋に通じるエレベーターに乗ること

_MG_1960.jpg_MG_1960.jpgエントランスと各棟の位置関係図

平面図.jpg平面図.jpg各ルームタイプの配置平面図

karaso_busstop.jpgkaraso_busstop.jpg昔の住所の名残はバス停のみ

管理人室.jpg管理人室.jpg入り口左手に管理人室がある

ポスト_HDR2.jpgポスト_HDR2.jpg全124戸+αのポストと宅配ボックスとお知らせ用掲示板

集会所ー単一.jpg集会所ー単一.jpg大人数対応の集会所。冷暖房完備

kids-room.jpgkids-room.jpg2番館2階にあるキッズルーム

summer-fes.jpgsummer-fes.jpg半円形の部分が「サンシャイン・パティオ」三角形の部分が「オープンエア・プロムナード」